8.もあは崖から足を滑らせてしまいました。
両手でなんとか岩をつかみますが、未だ足が思うように動きません。
「もあっ」
崖の上にいさの姿がみえます。「止めろ、れい」
いさはもあとは違う誰かに語り掛けました。
すると何時の間にか、もあの足は動くようになっていました。
しかしいさのその手はまだ届きません。

 
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