7.いさともあは平和に暮らしていました。(一年半)
ある日もあは、森の奥をぬけ深い谷のある崖にやってきました。
谷にはかつてつり橋がかかっていたといさから聞いていましたが、今は痕跡もありません。
その時、いつか聞いた声がもあの頭の中で響きました。
声は谷のむこうに行くように言っています。
もあは恐る恐る谷をのぞきましたが、底が見えないほど深いのです。
声はしだいに強くなり、もあの持っている石が光りはじめました。
するともあの意思とはうらはらに、体がかってに崖に近づいていくのです・・・

 
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